2008年08月30日

名馬アグネスタキオン

競走馬として現役時代は、超一流のサラブレッドだったアグネスタキオンは、今現在、種牡馬で大活躍しています。桜花賞馬ダイワスカーレットや重賞2連勝し、皐月賞で堂々一番人気に指示されたアドマイヤオーラなど、今年の3歳クラッシックの中心となる超素質馬を輩出している、サンデーサイレンスの最高傑作と言われるうちの一頭です。

アグネスタキオン.jpg

アグネスタキオンは1998年社台ファームにて生まれました。父は、12年連続のリーディングサイヤーのサンデーサイレンス。母は、桜花賞を無敗で制した名牝アグネスフローラです。アグネスタキオンは、現役時代、無敗で皐月賞を制しましたが屈腱炎のため、わずか4戦で引退しました。しかし、出走レースは、わずか4戦でもアグネスタキオンは、今でも心に残るレースを我々に残してくれました。

アグネスタキオンが、強さをまざまざと見せてくれたレースの1つ、2歳時のラジオたんぱ杯では、わずか2戦目で後の日本ダービー、ジャパンカップを制したジャングルポケット、NHKマイルカップ、ジャパンカップカップダートを制したクロフネに完勝したレースは、今でもとても印象に残っています。

タキオンとは光速を越える粒子を意味します。その名の通り、アグネスタキオンは他のどの馬よりも速くゴールし、底を見せることなく早々と現役を去りましたが、アグネスタキオンは、幻の3冠馬と言われ競馬史上最強馬の呼び声が高いのもうなずけます。アグネスタキオンは、引退後は社台ファーム総帥吉田照哉氏の強い要望で社台ファームで繁殖生活を送っています。全兄にダービーを制したアグネスフライトがいます。


〜アグネスタキオン、エピソード〜

以下、ウィキペディアより引用

○実はアグネスタキオンの額には小さな角があり、出生当時は伝説の一角獣ユニコーンが降り立ったと静かな噂になっていた。

○全兄アグネスフライトが日本ダービーを制した時、厩舎スタッフは「弟にもっとすごいのがいるよ」と言っていた。しかし同馬の主戦騎手である河内洋は後に、「ダービーを制して、最高の栄誉を手に入れたのに、未勝利の馬のほうが評価が高いのはおかしい。」と言っていた。しかしその垢抜けた馬体や図抜けた賢さ、名馬独特の圧倒的なオーラを当時から感じていたと、育成時代のスタッフは語っている。

○武豊がフランス遠征中に、地元関係者から「日本で今強いのはなんていう馬なんだ?」と聞かれたところ、「アグネスタキオンが強いと思う。」と答えた。すると「それは牝馬なのか?」と聞かれた(アグネスとは女性に良くある名前であり、フランスではアニスと読む)。


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2007年05月31日

アグネスタキオンの戦績

アグネスタキオンは、デビューは新馬の中では比較的遅い、2000年12月の阪神芝2000m新馬戦となりました。以前から、日本ダービー馬、アグネスフライトの全弟ということで注目を浴びていました。しかしアグネスタキオンは、調教でのタイムが特別いいわけでもなく平凡なタイムでしたし、またパフォーマンス的にも乏しく、レースでは3番人気にとどまりました。しかし、ここから既にアグネスタキオンの伝説が始まっていたのです。

タキオン1.jpg

そうです、アグネスタキオンは、ただ1頭次元の違う走りを見せてくれました。そして新馬では、驚きの上がり3ハロン33秒台というパフォーマンスを見せ、2着リブロードキャストに3馬身半差をつけて圧勝したのです。このレースは、3着にメイショウラムセス(後に富士ステークス優勝)、5着に1番人気のボーンキング(ダービー馬・フサイチコンコルドの半弟、その後京成杯優勝)、9着にアドマイヤセレクト(セレクトセールで1億9千万円)と有力馬、良血馬の集まったレースでした。

そして、アグネスタキオンが2戦目に選んだレースは、年明けにすべての3歳馬が目指す、そして競馬関係者誰もが夢見る競馬最大のレース、東京優駿(日本ダービー)を視野に入れている競争馬が集まる、そして有力馬を何頭も輩出しているレース、ラジオたんぱ杯3歳ステークスでした。当然相手は強化されることは当然ですが、近年まれに見る好メンバーが集まりました。

アグネスタキオンは、新馬勝ちからの挑戦でしたが、新馬戦の走りが評価され3番人気に指示されていました。そしてアグネスタキオンは、ここでも見ているものをアッといわせるすばらしい走りをみせ、見事に勝利しました。このレースは、アグネスタキオンのレースで、今でも心に残るレースの一つだったことは言うまでもありません。

アグネスタキオン2.jpg

同レースでの2馬身半差の2着には、のちの東京優駿(日本ダービー)、ジャパンカップ優勝馬のジャングルポケット、3着はのちにNHKマイルカップ、ジャパンカップダート優勝馬のクロフネと、後から振り返るとのちのGI馬が1着、2着、3着を占める近年まれに見ない、超ハイレベルの一戦でした。

翌年、年明けの初戦に、アグネスタキオンが選んだレースは、皐月賞を見据え弥生賞を選びましたが、あいにくの雨で馬場は不良馬場という最悪の状態でした。しかし、この弥生賞でも、アグネスタキオンは、2着のボーンキングに手前も変えずに5馬身差という圧倒的な差で勝利し、その強さを中山競馬場の観衆に見せつけました。なお4着にはのちの菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)の優勝馬マンハッタンカフェがいました。

そして二戦目は、当然クラシック第一弾となる皐月賞です。ここでも、アグネスタキオンは、単勝1.3倍の圧倒的1番人気に見事応えて快勝、2着にはのちの宝塚記念優勝馬ダンツフレームがいました。これで4戦全勝、しかもいずれも次元の違う走りを見せての圧衝撃であったことから、アグネスタキオンの三冠は確実との声もあがっていましたが、5月2日に左前浅屈腱炎を発症し、ダービーを断念、その後社台ファームに放牧されたが、関係者協議の上で引退が決定し、惜しまれながら9月30日に阪神競馬場で引退式が行われました。

タキオン.jpg

アグネスタキオンが下したジャングルポケット、クロフネ、マンハッタンカフェがのちにGIに優勝するなどして活躍したため、アグネスタキオンの評価は引退後も高まっていきました。幻の三冠馬と呼ぶ人も多く、ジャングルポケットが勝った日本ダービーのTV中継では、「ジャングルポケットがゴールした瞬間に、2馬身先にアグネスタキオンが走っている姿が見えた」と、解説者が発言していた事は有名です。

また、完勝に見えた皐月賞ですが、鞍上の河内洋騎手は「アグネスタキオン本来の走りではない」と言っていますが、アグネスタキオンの計り知れない強さがうかがい知れるコメントでした。また、屈腱炎を発症した左脚は弥生賞のレース後から、具合があまり良くなかったとのことですが、弥生賞に屈腱炎の原因があるという意見もあります。アグネスタキオンは、底知れないスピード能力を持っていますが、そのスピードに体が耐えられないという競走馬のジレンマを体験した馬なのではないでしょうか。


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